創立50周年
50th Anniversary

先端技術を積極的に取り入れ、培ってきた技術を次代に伝えていきたい

 ユニックは、2020 年1 月をもって創立50 周年を迎えました。これはひとえに様々な形でお支えいただいた多くの皆様のご支援・ご指導の賜物であり、心より感謝申し上げます。

 ユニックは1970 年1 月に設立され、故髙野稔が初代社長を務めました。髙野は、1951 年に関西電力に入社し、黒部ダム(いわゆる黒四ダム)の建設に関わりました。

 髙野の回想によりますと、関西電力の経営層に建設部の上司と若手技術者でチーフの髙野が呼ばれ、黒部ダムの建設について成否を問われたところ、上司はこれに否定的な見解を具申したのに対し、髙野は可能と応えたそうです。

 髙野をはじめとする若手土木技術者によって着手された黒部ダムの設計は、主に手回し計算機による構造計算と模型実験によって行われました。髙野は、後日「黒部ダムの設計にコンピューターによる数値解析技術を活用することが出来ていたら・・・」と当時を振り返っています。

 ユニックは、この思いが原点となり、髙野を中心に黒部ダムの設計と建設に携わった数名の技術者によって、旧来の建設コンサルタントのイメージにとらわれない、新しい人間集団をめざして創立されました。

技術者という資産を大切に育み、数値解析で社会に貢献する

 ユニックの社名は、ユニークなコンサルタントを意味しており、シンボルカラーのオレンジ色は、燃える炎すなわちエネルギーを表しています。

 創立当時は、情報化社会の黎明期であり、コンピューターが一般的に使われ始めた時期でもあります。この半世紀の間に創立当初からは想像できないほど社会は大きく変化しました。コンピューターとそのネットワークは重要な社会インフラとなり、その利用範囲は多岐にわたっています。

 1995 年に阪神・淡路大震災が発生し地盤の液状化によって多くの構造物が大きな被害を受け、2011 年には東日本大震災が発生し、地震による被害のみならず、津波により大きな災害が発生しました。また、近年は温暖化に起因する自然災害も増加しており、コンピューターによる数値解析は防災・減災という点からも、ますます重要な技術となっています。

 創立50 周年という節目を機に、「その時代に適用可能な最善の技術を活用して課題を解決する技術集団であれ」との髙野の創立時の思いを大切にしながら、培ってきた技術を次代に伝え、日々研鑽に励んで先端技術を積極的に取り入れていきたいと思いを新たにしています。

 今後ともなお一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

代表取締役

創立50周年記念パンフレット